新富町のしごと

※宮崎県児湯郡新富町の小学6年生からの質問をもとに、町のキーパーソンを取材しました(2020年9月)。

木村昭彦さん(キムラ漬物宮崎工業株式会社 代表取締役)は、漬物の製造販売業だけでなく、漬物や発酵について研究を重ねています。講座や体験プログラム等を通して、多くの人に日本の伝統的な食文化の素晴らしさを伝えています。

 

Q1.どうして漬物屋さんを始めたのですか?

A.キムラ漬物宮崎工業は昭和47年(1972年)10月、祖父が創業しました。平成25年に私が代表取締役に就任しました。昭和26年創業のキムラ漬物株式会社(愛知県)の同系会社になります。

Q2.いつ工場を建てたのですか?

A.1972年(今から48年前)になります。

Q3.なぜ新富町に建てたのですか?

A.天日干し大根に適した土地で、新しい産地を探していたところ、ちょうど新富町が企業誘致をしていたので新富町に建てました。

Q4.作るときに気をつけていることは何ですか?

A.漬物は人の口に入るもの(食品)です。ですから、衛生面には特に気をつけて作業しています。

Q5.仕事は楽しいですか?

A.楽しくもあるし、苦しくもあります。常に真剣勝負! ただ、いつも「笑顔」を忘れずに働いています。

Q6.なぜ手作業で作っているのですか?

A.どんなにすごい機械にもできない作業があるからです。また、原材料はいろいろなサイズがあり、工業製品のように同じサイズ、重さではありません。機械で一律にできないことなどは手作業でも行っています。

Q7.なぜサイズごとに色分けするのですか?

A.サイズごとに作り方が異なるので、選別をして作業をしています。選別したものをひと目で分かるように、サイズごとに色分けしています。例えば運動会の団分けのように見た目で分り、集まれる(集められる)からです。

Q8.賞をとったと聞きました。どんな賞をとったのですか?

A.『にっぽんの宝物グランプリ 宮崎大会 新体験部門グランプリ(2019年)』受賞や、『宮崎県未来成長企業(2020年)』にも選定されました。
いろいろなセミナー(勉強会)にも参加して日々学んでいます。もっと商品を広めていきたいし、良くしていきたいと思っています。

Q9.こだわっていることは何ですか?

A.ぬか漬け発酵です。とくに伝統的な方法である、米ぬかと塩を使って行う方法で今も行っています。

▲オクラ、トマト、ゴーヤも全て、木村さんが発酵教室で受講者に提供した自作のぬか漬け

Q10.インターネットに載っていた漬物以外にも種類がありますか?

A.OEM(オーイーエム)というものを作っています。
※OEM(Original Equipment Manufacturing(Manufacturer))とは、他社ブランドの製品を製造することです。今は京都の会社の商品をキムラ漬物の方で作っています。

Q11.作るまでの時間はどのくらいかかりますか?

A.最低でも2か月から3か月かかります。ぬかを流して味付けしてから3日以上かけて完成になります。

Q12.大根を干す期間は?

A.2週間ほどです(12月〜1月の間に干します)。

▲新富町内の大根やぐら

Q13.干し大根の乾燥状態や形状、サイズなど、入荷するときには必ず検品をするのですか?

A.必ずします。乾燥状態や形状、サイズによって製品の仕上がりが違うので検品します。

Q14.はりぬか、はりじおの重要性を教えてください。

A.はりぬか、はりじおは、外気を遮断するために行います。これをしないと、柔らかくなりすぎたり(場合によっては腐ったりします)、色が黒く変色してしまったりします。だから、最後まで手を抜かずにはりぬか、はりじおを行う必要があります。

*これは令和2年度地方創生交付金事業 新富町「学び舎再生事業」の一環で行い、今後子どもたちの学習活動に利活用していくものです。