新富町のしごと

宮崎県新富町生まれ。福祉系の事業所経営を経て、2018年3月から新富町長を務めている小嶋崇嗣氏。今の立場から見た、住む場所・働く場所としての新富町の現状と魅力をうかがった。

“多様性を受け入れやすい”気質は子ども時代から

−小嶋町長は新富町はどんなまちだと感じていますか?

小嶋町長:ポテンシャルを大いに感じますね。特に主幹産業である農畜産物は、肉や野菜がおいしいのはもちろん、品種や飼育・栽培方法、栽培システムが進化しています。

担い手の高齢化など課題もありますが、若手農家さんが率先してスマート農業への取り組みを進めていたりするのは頼もしいですね。

−町民の特性はありますか?

町長:新富町には航空自衛隊新田原基地があります。自衛隊員の転勤により小・中学校では新学年の際に必ずと言っていいほど転出・転入生がいます。

いろんな人との出会いや別れ、友達関係をリセットして再構築することに慣れ、新しい人=多様性を受け入れやすい素地が出来上がっていく。そんな特性は確かに感じます。

アフターコロナ、デジタル化に向け業務見直しに注力

−そんな新富町で、町長や役場職員たちが目指していることは何ですか?

町長:私たちは常に「自立した町になろう」と声かけしています。自分で考えてゼロからイチを生み出せる、自己完結までもっていける役場・職員像を目指しています。

同時に町民の皆様にもご自身で考えて行動していただけるよう、広報を見直したり、座談会を開いたり。いいことも悪いことも情報として伝達し、そこから一緒に考える場づくりをしているところです。

−今、チャレンジしていることはありますか?

町長:以前から取り組んではいましたが、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、「デジタル化」を進める上で業務の見直しにさらに注力しています。これからは何をコンピュータに任せて、人間が、職員がやるべきことは何なのか。業務見直しを図りながら、それを抽出していく時期だと捉えています。

−行政としての課題はありますか?

町長:きちんとしたデータやエビデンスに基づいた政策・施策の振り返りが甘かったと思います。報告だけにとどまらず、統計やデータを使いながら検証して今後に生かすことが必要です。

求めるのは、前向きに、やれる方法を探せる人財

−役場ではどんな人財が必要ですか?

町長:うちの職員は、やるべき仕事をきっちりとやりきる能力は本当に素晴らしいです。そこに精度の高いプランニングを掛け合わせられたら、行政としてのポテンシャルはぐっと上がると思います。

「楽観的に企画して、悲観的に実施しよう」というのが合い言葉。

リスクヘッジはしっかり行いつつ、前向きにやれる方法を探せる人を求めています! 

−デジタル化やデータ活用には専門分野の人財も必要になるのでは?

町長:そうですね。デジタル化に向けたエンジニア、統計や分析によりアドバイスできるアナリスト、またマーケティングや営業など、行政にもいろんな職種があっていいと思います。

なりたい社会人像を目指し、臆せずチャレンジ!

−新富町には地域おこし協力隊や、地域商社のこゆ財団があります。新しい企業、新しい人たちに求めることは?

町長:やりたいことをやり、なりたい理想像を追い求めてほしいと思っています。

新しいものが地域で動き始めると、ハレーションが起こるのは当然のこと。社会的に当たり前のことさえやっていれば、慣習・慣例にしばられず自由にチャレンジしてほしいですね。制限すると横に広がる力が削がれてしまい、彼らが新富町に来た意味がなくなってしまいますから。

−新富町に興味をもっている方々に、メッセージをお願いします。

町長:新富町はとにかく食べ物がおいしい! 地域の人と仲良くなると、お裾分けが本当にたくさん届きます(笑)。そんな、人との触れ合いを楽しめる人なら、きっと楽しい場所だと思います。

私たちは、「なりたい自分になることを応援するまち」です。しがらみのない新たな場所で、自分がなりたい社会人像を目指してみませんか?